すべての人から好かれるのは暴力だ

スキマスイッチが何年か前のインタビューで「別に万人に知られなくてもいい、俺らの音楽ができていればというスタンスならプロでやっていく必要はない。音楽を生み出す以上、より多くの人に聴いてもらわなきゃ意味がない、そう思って続けている」と言ってたのふと思い出した。彼らの音楽が必然的に好きな、好きになる人を相手にするのは割と簡単で結構ずっと追いかけられたりする。でもその好きでいてくれる人がずっと好きでいてくれる魅力って、このインタビューの「より多くの人に聴いてもらわなきゃ意味がない」というこのことば根本にある気がして。この覚悟って相当だと思う。自分が産み出すものに対して万人にみてもらわなきゃならない、みてもらえるとしてもそれはまた次の産みの苦しみ(=暴力)を受けることになる、それでも聴いてもらわなきゃ意味がない、、その苦しみを背負う覚悟がふたりにはあるから、需要と供給のバランスがほんと最近うまいこととれてるなぁ、すごいなぁと思う。


舞祭組ちゃんがアルバム出すそうなんですよ。
俺らでソロパートなんて歌えるわけない...(方針的に)無理だから。前の3人と同じ場所には立てないんだから、それが役割なんだから、と自分達に小声で言い聞かしてた彼らがね。
がんばってほしい。特に、舞台で生き生きと踊って「これがほんとの俺」って言ってた千ちゃんには、なんとかなんとか「舞祭組」という需要を満たしながらも、だいすきなダンスをがつがつ踊る自分の思う「千賀健永」という理想をどこかで擦り合わせてほしい。「舞祭組」と「千賀健永」をわけるんじゃなくて、「舞祭組」をなんならうまいこと利用してほんとの千ちゃんいっぱい出してがんばってってほしい。千ちゃんがほんとにきらきらしだすまでもうちょっと時間がかかりそう。