理想ばっかり

エビデンスからわかる 患者と家族に届く緩和ケア

エビデンスからわかる 患者と家族に届く緩和ケア

スピリチュアルケアにおいて、こんな表現がある。「患者の言葉に対しては肯定的に接し、批判・解釈することなくあるがままを受け止める。そして、つらい感情に対応することを心がける」
この本では「患者の言葉を批判・解釈することなく」ということが本当にできていますかということについて問う一文があった。


はっきり言って、この「解釈する」ことをせず仕事をすることは難しい。アセスメントしながら予測しながらそして記録に残しながら、次へ引き継ぎながら…
でも、この「批判・解釈することなく」ということが、何よりも大切にしたかったことなんじゃないか…それが何よりも必要だと思ったから、それをしたいから私はこの仕事続けてるんじゃなかったか。引越準備のために膨大な資料の中から出てきた過去の実習記録を読みながらそんなことを思ってた。緊急性や生命の危機を考えると難しいかもしれないけど、そのままを受け止めることって、したいと思ってたらいつか本当にできるんじゃないかって。リーダーで指示出してる一見かっこいいような自分より、ベッドサイドでたまに患者さんと一緒に泣いてる自分のほうがよっぽどすきだったりします。


この本はよく登場するあやちゃんに教えてもらいました。
あやちゃんは出会ったときからこの「解釈することなくあるがままに受け止める」ことのできる天才でした。努力や苦労いっぱいしてきてるけど、備わってるセンスによるとこが大きいのかなと。ここまで人のことを受け止められる(本人はあんまり気づいてないその能力の1割ぐらいしか気づいてないと思う)人に初めて出会ったし、何度も何度も助けてもらいましたありがとう。私と全然違うから衝突することもあったり…でも感動する部分とか内容とかは似ていることが多くて。
あやちゃんにはずっと緩和ケアに携わってほしかったから、部署移動でたまたまそうなったけど、一緒に勉強できて誰よりも喜んでいるのはわたしです。これからもよろしくね。