2014年 涙の総決算
「すっかり一人前になってしもて。頑張ってるか?奈良の子やろ?」
と話しかけられ急いで2013年の看護記録を見返した。未熟な文章となにが言いたいのかわからん記録の山。それ書いたの私です、ごめんなさい。入職して3か月のときに受け持った患者さんだった。
「退院した後に訪ねてきたんやけど、おらんかったみたいでそのまま帰ってしもてん。どうしてもお礼が言いたくてな。こんな形で再会してしもたけど。ありがとうな、あのときほんまに助けられてん。話いっぱい聴いてもろた。足湯してくれたのな。あれ嬉しかったわ。雰囲気変わってたけど、声で絶対そうやと思った。」
感動したポイント
- 何気ないことを1年以上も覚えていて、それを伝えてくれるという患者さんの人柄
- 訪ねて感謝を伝えようとしてくれていた、それは当事者が知らない場面で起こっていた
- 伝えようと訪ねてきてくれたのは、きっと私自身が駆け出しでわたわたしていたことも知ってくれていたからという風にも思わせるこの患者さんの人格
- ちょっと落ち込んだことが最近あったこの時期にこういう場面に出くわすのは運命とか信じてしまう
- 3ヶ月のひよこの自分にもできたことがあったんだという確認、そして過去の自分に助けられた今
なんか嬉しかったなぁ。わたし、単純に嬉しかったんだよなぁ。
歳を重ねてこんな患者さんみたいになれたらいいなぁって思った。